FX、トレードにおける「テクニカル分析」を行っていく際には、

「どのテクニカル指標(インジケーター)を使用するのか」
「どのテクニカル指標(インジケーター)を使用するべきなのか」

という「指標」の選択、および、その判断が必要になります。

いわゆる「情報商材」などで提供されるノウハウやツールなどをアテにする場合は、それらに利用されている指標を使っていく事になりますが、それらのロジックも同じ選択、判断を経て作り出されています。

そこで、多くのトレーダーはテクニカル指標の事を調べつつ、

・トレンド系インジケーター(MACD、移動平均線、一目均衛表など)
・オシレーター系インジケーター(RSI、DMI、ストキャスティクスなど)

といったテクニカル指標の「分類」やその「違い」を調べていくわけですが、インターネットなどを介して、どんなにそのような情報を収集していったとしても、

・どちらのインジケーター(指標)が有効なのか
・どのインジケーター(指標)が有効なのか

といった部分の「明確な答え」はまず出てきません。

そこで今回は「テクニカル指標の優劣」というテーマから『トレードに用いるべきテクニカル指標の決め手』『指標の有効性を判断するための基準』などを言及していきたいと思います。
 

テクニカル指標の優劣~「有効性が高い指標」の考察~

いざインターネットなどを介して、

「トレンド系とオシレーター系どちらが有効か」
「どのテクニカル指標が有効なのか」

といった事をリサーチしていった場合、まず出てくる情報は「使い方次第では、どちらのインジケーターも、どの指標も有効」というもので「結局は使い方次第」という結論に行き着きます。

確かに、長年に渡って語り継がれている有名どころの指標は、それなりの有効性が伴っているからこそ、今現在も多くのトレーダーが利用している状況にあります。

故に、どのテクニカル指標(インジケーター)にも「一定の有効性がある」という結論は、決して間違いではありません。

よって、そのような結論に行き着いた大半のトレーダーは、多くのトレーダーが利用している有名どころの指標を幾つかセレクトし、同じような指標を同じように組み合わせて使っていく傾向にあります。

ですが、そのようなトレーダーが辿っていく末路は、やはり、世の中の多くのトレーダーが辿る末路と同じものであり、そのようなやり方では「思うように勝てない」のが実情のようです。

つまり、テクニカル指標はいずれも一定の有効性はあるものの、ネットで得られるような情報をアテにした「利用」や「併用」では、多くの人がそれを実証しているように「勝てない」という事です。

よって、実際に実用していくテクニカル指標の「選択」においては、少なくともネットを介して得られる情報のみをアテにする形では「どのインジケーターを実用するべきか決め手に欠ける」というのが実情です。

そこで私は、もう少し踏み込んだ判断基準を前提に実用していく指標を定めました。

その「判断基準」というのは『トレーダー間の普遍性が高い指標を選ぶ』というもので、私はその基準に沿って実用していく指標を選択したわけです。
 

「トレーダー間の普遍性が高い指標」とは。

私の場合、トレンド系かインジケーター系か、といったところを判断の基準にするのではなく『普遍性が高ければどちらでも構わない』という視点で「利用者間の普遍性」を重要視しました。

トレンド系とは、インジケーター系とは、といった話は、それらを詳しく言及しているサイトがいくらでもありますので、今回の記事では、あえてその違いを言及するような事はしません。

ただ、私は「〇〇を分析をしたいから○○系の指標を選ぶ」といった視点ではなく『普遍性が高い指標を選び、その指標に見合った使い方を追及する』とい考え方で指標を選択したというという事です。

その上で「トレーダー間の普遍性」というのは、

『各トレーダーが全く同じ形状の指標を目にしているかどうか』

であり、同じ指標を利用する人のチャート上に全く同じ形状の指標が同じように表示されるか否か、です。

その度合い、比率が高い指標ほど「普遍性が高い」という事になり、逆に、その度合い、比率が低いほど、その指標の普遍性は低いという事です。

テクニカル分析の本質は結局のところ、

・値動きの推移から生じる投資家心理
・その投資家心理に準じて生じる売り買いの偏り

などを分析していく事にあり、その上での「テクニカル指標」は、その心理傾向や売り買いの偏りを捉えるための「指針」に他ならないと思います。

よって、そのような「指針」が示すものの『精度』は、その指針に沿った売買をより多くのトレーダーが行う傾向にあるかで決まると言っても過言ではありません。

そのため、その傾向が強くなる指標ほど、その精度、および有効性は「高い」という事になります。

つまり、テクニカル指標の優劣をシンプルに考えるなら『より多くのトレーダーが同じ判断を下す傾向にある指標にこそ高い有効性が伴う』という事になります。

故に『普遍性が高いインジケーターほど高い有効性を伴う』という考え方も、理論上、十分に成り立つという事です。
 

インジケーター(指標)の優劣 = 普遍性の高さ

テクニカル分析の経験や指標を一切利用した事がないような人は「チャート上に表示させた同じインジケーターが異なる形状になる」という話が、そもそもピンと来ないかもしれません。

ただ、テクニカル指標の大半は、全く同じ指標を使っていたとしても、いざチャート上に表示されている指標は異なる形状となるのが普通であり、

・指標の表示における「パラメーター(設定値)」の違い
・ローソク足チャート表示における「時間足」の違い

これらがその「形状の違い」を作る事になります。

例えば有名どころの指標の1つである「移動平均線」を例に挙げます。
 

この「移動平均線」はレートの平均値を線状に表示するもので「平均期間の設定値」によって、表示される平均線の形状は大きく変わってきます。

その上で、その平均期間は「ローソク足の本数」で設定するのが一般的であり、

・日足(1日足)チャートにおける60本平均線
・1時間足チャートにおける60本平均線
・1分足チャートにおける60本平均線

これらは全て「60MA」という通称になりますが、

・日足(1日足)チャートにおける60本平均線
 → 60日間の平均値を表す移動平均線

・1時間足チャートにおける60本平均線
 → 60時間の平均値を表す移動平均線

・1分足チャートにおける60本平均線
 → 60分の平均値を表す移動平均線

となり、以下のようにチャート上に表示される指標(平均ライン)は全て「異なる形状」になるわけです。
 
 


 

一般的に移動平均線は向き(上向き、下向き)や角度の傾斜でトレンド方向やその強さを判断するため、上記で言えば1分足の60MAは下向き(下降トレンド)。

対する1時間足の60MAは横ばいのレンジ、1日足の60MAは完全な上向き(上昇トレンド)という見方になるため、同じ60MAでも時間足によってトレンド方向の見え方も全く異なるという事です。

その上で、移動平均線の平均期間の設定については、

「25日間の移動平均線が有効」
「60日間の移動平均線が重要」
「1時間足なら75MAにした方が良い」
「1分足には225MAが最適」

といったように、その設定値や見解はトレーダーごとに異なります

そのため、これについては、どの時間足のどの設定値が「最善」なのか、それこそ明確な答えが出てこない領域になっているのが実情です。

よって、ここで例に挙げた「移動平均線」は実際に利用しているトレーダーは多いものの、チャート上に表示されている移動平均線はトレーダーごとに大きく異なります。

その設定値やチャートの時間足の違いによって、トレーダーごとに全く異なる形状の平均線を目にしているという事です。

当然、その形状が異なれば実際のトレード判断も異なってくるため「移動平均線を利用しているトレーダーの売買は一律化されない」という状況を生む事になります。

故に「移動平均線」は『普遍性の低い指標』の1つであり、これは移動平均線に限らず、多くのテクニカル指標が、こうした「普遍性の乏しさ」を抱えている傾向にあるのが実状です。

そんな中で、私は、この「普遍性の高さ」を判断基準とした上で、

「同一の指標を使うトレーダーが一律して同じ形状となる指標」
「その各トレーダーが一律して同じ判断に至る可能性が高い指標」

このような指標を用いる事に拘りました。

つまり、テクニカル分析に用いるインジケーター(指標)には、移動平均線のように普遍性が低くなってしまう指標もあれば『利用者が同じ形状の指標を目にしていく普遍性の高い指標もある』いう事です。
 

「普遍性が高い指標」の具体例。

その上で「普遍性の高い指標」で分かりやすいものを挙げるなら、

・高値水平線ライン
・安値水平線ライン

などであり、これらの水平線はただの直線指標ではありますが、

・該当する相場の最高値となるレートの水平線ライン
・該当する相場の最安値となるレートの水平線ライン

などは、その水平線ラインが引かれたレートに相場が接近した際に、やはり多くのトレーダーが着目するポイントになります。



また「前日の最高値および最安値レートの水平線ライン」などを対象に、その水平線ラインを何日連続で更新している、といった基準でテクニカル分析を行える余地は十分にあるはずです。

要するに、高値、安値のレートを示す「水平線ライン」は、チャートの時間足を問わず、同じ指標を目にしていく事になる「普遍性の高い指標に他ならない」という事です。

その上で、更にテクニカル指標の有効性の高さを追及するのであれば、

「一定数のトレーダーが利用している指標である事」

が望ましく、そもそもの利用者数が乏しい状況では「多くのトレーダーがその指標に沿った同じ判断を下す」という状況自体が成立しない事になってしまいます。

つまり、

・一定数のトレーダーが実用している事
・利用者間の普遍性が高い事

これが有効性が高い指標を判断する1つの基準になるはずであり、少なくとも私は、このような視点を主な判断基準にしました。

そして、この条件を満たす1つの指標のみを用いる形で、現状、ツイッターなどで公開している「95%以上の勝率を維持できる有効なトレードルールの確立」に至っています。

>テクニカルトレードと統計心理学、管理人Yのトレード公開用ツイッター

 BTCトレード公開件数/120件 勝ちトレード/118件 負けトレード/2件(勝率:98.3%)

※ツイッター公開トレード2019年7月~2020年12月時点のトレード実績

むしろ、1つの指標のみを用いたテクニカル分析でここまでの高い勝率を実現し、維持する事ができているのは、ここで言及した条件を満たす指標を用いているからに他ならないと思います。
 

テクニカル指標の優劣~「有効性が高い指標」の考察~まとめ

よって、私のように「1つの指標のみによる有効なテクニカル分析の確立」を目指すのであれば、ここで挙げた条件を満たす、利用者が多く、普遍性が高い指標の選定は必要不可欠だと思います。

逆に『移動平均線』のような「普遍性に乏しい指標」は、単体利用で有効な分析基準を確立する事も容易ではないということです。

現にそのような普遍性の低い指標にのみ、頼るだけでは「勝てない」のが現実なため、そのような指標を使う場合は「普遍性の乏しさをカバーする使い方」を追及するしかありません。

そこで多くのトレーダーは、他の指標を併用する形で、単一指標では勝てない状況を打破しようとしているわけですが、その場合には、また「別の弊害(ハードル)」が生じる事になります。

そちらについては以下のブログ記事で別途、言及していますが、多くのトレーダーは、こちらの方で「過ち」を犯しているわけです。

テクニカル指標の有効な組み合わせを導き出す原則について。

よって、私としては「テクニカル指標の併用」はハードルが高く『単一指標で有効な分析基準を確立するがハードルが低い』と考えています。

だからこそ、その第一段階としては、まず以下のような条件を満たせる指標を選ぶ事が重要となります。

・一定数のトレーダーが実用している指標(インジケーター)である事
・利用者間の普遍性が高い指標(インジケーター)である事

あとは、その指標のより有効な使い方、より有効な分析基準などを追及していく方向性が、テクニカル分析を攻略できる「近道」なのではないかと思います。

少なくとも、私はそのような道筋を辿る形で、今現在のトレードノウハウを確立しているという事です。

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以上、本講義では「テクニカル指標の優劣」および「指標の有効性を判断するための基準」について言及させて頂きました。

今回のテーマに関連する講義が幾つかございますので、こちらも是非、参考にして頂ければと思います。
 

>テクニカル指標の使い方、見方を勉強する場合に注意すべき事

>テクニカル指標の使い方と「理論」「計算式」の関係性について

>テクニカル指標の「有効な組み合わせ」を導き出す原則について
 

本講義の内容が、少しでも今後のあなたの資産運用のお力添えになれば幸いです。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。