私が主に「トレード」の対象としているのは、ツイッターなどでも頻繁にトレードポイントを公開している「ビットコインFX」であり、為替相場を対象とするFXはテクニカル研究の対象にはしていますが、ここ最近は、ほぼトレードの対象にはしていません。

理由は単純に、為替のFXに資金を回す意味、メリットがほぼ無いに等しいからです。

為替相場は多数の通貨ぺアを対象とする相場(チャート)が豊富に存在する点など「テクニカルの研究」には重宝しています。

ただ、実際に「トレード」を行う場合においては、ビットコインの方が圧倒的に運用資金に対して大きなリターンを実現できるため「著しくリターンが少ない方にあえて資金を回すメリットが無い」わけです。

そこで、こちらでは為替相場を対象とするFXとビットコインの相場を対象とするFXでは、具体的にどれくらい「収益」に違いがあるのか。

また、仮に全く同じ運用資金と、全く同じレバレッジ条件でトレードを行っていった場合に、どれくらいの「差」が出るのか。

そして、どのような要因で、その「収益」に大きな「差」が生じていくのか

そんな、為替FXとビットコインFXとで実現できる「収益の差」と、その「要因」をかなり具体的に言及していきたいと思います。

注)為替のFXをメインでやっているトレーダーさんからすると、かなり「衝撃の事実」を知る事になると思います・・・。

尚、為替FXとビットコインFXでは、手数料などの「取引条件」もビットコインの方が圧倒的に有利なため、その取引条件の違いなどについては以下の記事を併せて参考にして頂ければと思います。

>ビットコインの相場が投機(トレード)において有利な3つの理由

ビットコインFXと為替FXの収益率の違いとその要因について。

ビットコインのFXと為替のFXの実際の「収益の違い」は、それぞれの基本レートの大きな違いや、通貨単位の違いなどから、具体的にどれくらいの違いがあるのかを「比較しにくい」のが実情かと思います。

例えば、以下のような「具体的な数字(収益)」を比較する場合、

・ビットコインFXで一日10万円の利幅を実現できている
・ドル円のFXで一日1円(100pips)の利幅を実現できている

仮に上記のようなリターン幅を前提とする上で、同じ資金、同じレバレッジ条件でトレードを行った場合に、一日あたりのリターンはどちらの方が大きくなのか。

これを「即答」できる人は、両方をそれなりに経験しているトレーダーくらいではないかと思います。

ですが、これは単純な計算で「どちらがいくらのリターンになるのか」を算出できるため「どちらの方がリターンが大きいのか」の答えを出す事は何ら難しい話でも、複雑な話でもありません。

ちなみに上記の条件なら、この記事を書いている時点(2021年2月)のBTCレート400万円、ドル円レート105円で言うと、金額が大きいBTC1枚分に相当する400万円の資金を対象に考えると分かり易く、

・BTC-FX:1BTC(400万円相当)× 10万円利幅 = 100.000円
・USD/JPY-FX:3.8万通貨(400万円相当)× 1円(100pips)利幅 = 38,000円

と、このリターン条件ならビットコインFXの方が2.5倍ほどリターンが大きい計算になります。

 
ただ、実際にビットコインのトレードを経験した事がなく、普段から「pips」で収益の計算をする事に慣れている為替FXのトレーダーは、ビットコインの収益計算やpips換算を複雑に考えてしまう傾向にあります。
 

この「pips」が、そもそもどういう単位なのか?という点は以下の記事で詳しく解説していますので、こちらを併せて参考にしてください。

>「獲得pips」と「勝ち負け」および「リターン(稼ぎ)」は別モノ。

 
確かに為替相場を対象とするFXにおいて、この「pips」は非常に便利なのですが、ビットコインのFXの方で「pips」で損益を捉えているトレーダーはいないように思います。

現に私自身、このブログなどでビットコインFXで実現した損益を「pips」で表した事はありませんし、そもそも「pips」で損益を考える事もしていません。

何より、為替FXにおける収益とビットコインFXにおける収益を「pips」で比較しようとすると、逆に話が分り難くなってしまうと思います。

そこで、それぞれの収益を比較する上で、最も分かり易く、合理的な考え方は『レートの変動比率でそれぞれの収益性を比較する』という方法です。

ここで言う「レートの変動比率」というのは、その対象となるもののレートが何パーセント(何割)変動したか、であり、具体例を挙げると以下のような考え方です。

1BTC/JPY:400万円のビットコインが4万円上昇(404万円に上昇)
⇒ 4万円(変動幅) ÷ 400万円(変動前レート)= 変動率:1%
1USD/JPY:110円のドル円レートが1.1円(110pips)上昇(111.1円に上昇)
⇒ 1.1円(変動幅)÷ 110円(変動前レート)= 変動率:1%

このような値動きが生じた際に、その値動きに対して実際に「買いポジション」を建てていた場合、どちらを対象とするトレードも1BTCに相当する400万円分のポジションだったなら、
 

1BTC(400万円分) × 変動率1%(4万円) = +4万円のリターン(収益)
36.6万通貨(400万円分) × 変動率1%(1.1円※110pips)= +4万円のリターン(収益)

 
このようになり、どちらも同じ収益となる事がお分かり頂けると思います。

つまり、同じ運用資金、同じレバレッジ倍率でトレードを行っていく場合、この「レートの変動比率」が大きいトレードを行えるほどリターンも大きくなるという事です。
 

それぞれ収益は「pips」ではなく「変動比率」で比較する。

この記事を書いている2021年の2月時点で、ビットコイン1枚あたり(1BTC)のレートは日本円換算で「1BTC/400万円」という金額になっています。

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対して「ドル」などの為替レートは、日本円換算で「1USD(1ドル)/105円」という金額です。

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このような、根本的にレートが異なるものを対象に、全く同じ資金でトレードを行う場合、当然、その「数量(ポジション数)」は全く異なるものになります。

ビットコインのFXなら、400万円の資金で「1BTC」という数量単位になりますが、ドル円のFXなら、先ほどの例のように36~37万通貨という数量単位になるわけです。

ただ、ここまで数量に差があっても、実際の収益は結局のところ「レートの変動率」に左右されるため、

1BTC(400万円分) × 変動率1%(4万円) = +4万円のリターン(収益)
36.6万通貨(400万円分) × 変動率1%(1.1円※110pips)= +4万円のリターン(収益)

このように、レートの変動率が同じなら、実際の収益も「同じ」になります。

1BTC/400円のビットコインが1%上昇しても、1USD/105円のドル/円レートが1%上昇しても、最終的に得られるリターン(収益)は同じになるため、

・より大きな変動比率が伴う相場ほどリターンも大きくなる
・より大きな変動比率を実現できるノウハウほどリターンも大きくなる

という理屈が成り立つという事です。

その上で、実際に私がツイッターを介して公開しているビットコインのトレード(FX)で実現している収益を、この「変動比率」で見ていくと。



 
こちらは2021年、最初にトレードポイントを公開(投稿)した際のトレード結果で、実際の収益はご覧の通り18万円ほどとなっています。

ただ、実際のトレードでリターンに変える事が出来た「レートの変動比率」は、チャート画像の方でご確認いただける通り、

・エントリーレート:3,149,000円
・クローズレート :3,200,000円(利幅:51,000円)

これらの数字から、

変動利幅:51,000円 ÷ 変動前レート:3,149,000円 = 変動率:1.61%

こちらが私が1月4日のトレードでリターンを実現した、ビットコインレートの「変動率」であり、こちらを約1時間10分ほどのトレードで実現する事ができています。

これを、そのままドル円の為替レートに置き換えるなら、

2021年のドル円レート:105円 × 変動率:1.61% = 変動幅:1.69円

という事になります。

つまり、先ほどの私のトレード実績は、ドル円のFXで言うと「1.69円(169pips)相当の利幅を約1時間ほどのトレードで実現している」という事です。

そして、ドル円相場でFXを行っているトレーダーなら、この数字だけでも十分に「ビットコインがいかに稼げる相場か」をお分かり頂けるはずです。

これは私の実績やノウハウがどうこうではなく、ドル円の為替相場を対象とするトレード(FX)では、まず、どう転んでも1時間で1.69円(169pips)のような数字は実現のしようがないからです。

そもそも為替相場において、1時間ほどで1円以上のレート変動が伴うようなケースは、そうめったにありません。

上記は2021年、2月に入ってからのドル円の「1時間足」のローソク足チャートですが、このチャートの1本のローソク足が1時間あたりの変動範囲を表しています。

色を青くしている範囲が「1円」の変動範囲のため、この間のドル円相場は『約1週間ほどの期間を経て、ようやく1円ほどの値動きが伴っている』という事です。

もちろん、時期によっても変動範囲は異なりますが、ドル円などの為替相場の値動きは、このくらいの範囲という時期がザラにあります。

対して、先ほど示した私のトレード結果は、特段、大きな利幅を実現した結果を例に挙げているというわけではありません。

むしろ、上記のように私がツイッターに投稿しているトレードは「勝率」の方を重視している関係から、あえて利幅をそこまで広げていないため、私が普段、実現している利幅の中では「小さい」くらいです。

つまりビットコインの相場では1時間ほどの値動きを対象とする範囲のトレードでも、為替相場の数日分の値動きを捉えるくらいのリターンを実現できてしまうわけです。

このような「変動の大きさ」が「リスク」とイコールと考えてしまう方も少なくありませんが、率直に言うと、それは「大きな間違い」です。

トレード、およびFXにおける「レート変動の大きさ」と「リスク」は実質的に無関係であり、全くもって「イコール」にはなりません。

その理由や、そもそもの「リスク」というものについては以下の記事で詳しく言及していますので、併せて参考にしてください。

>リスクと値動きの関係~為替FXとビットコインFXのリスク比較~

 
以下、もう1件、私がツイッターを介して公開しているトレード実績から、実際にリターンを実現できているレートの変動比率を見てみます。



 
この時のトレードの「レートの変動比率」は、

・エントリーレート:3,330,000円
・クローズレート :3,310,000円(利幅:20,000円)

これらの数字から、

変動利幅:20,000円 ÷ 変動前レート:3,330,000円 = 変動率:0.6%

こちらが私が1月25日に公開したトレードにおけるビットコインレートの「変動率」であり、こちらを「10分ほどのトレード」でリターンに変える事ができています。

これを、そのままドル円の為替レートに置き換えるなら、

2021年のドル円レート:105円 × 変動率:0.6% = 変動幅:0.6円(60pips)

という事になります。

ドル円のFXで言えば「0.6円(60pips)相当の利幅を、わずか10分のトレードで実現している」という事です。

先ほどのトレードよりもリターンに変えられたレートの変動率は低いですが、為替相場で10分で60pipsを実現できる相場など、月に1~2回、あるかどうかです。

まして、そんな稀な相場できっちりとリターンを実現できるような事は、よほど凄腕のトレーダーでもなければ、そうそうありえません。

ですが、ビットコインの相場では、そんなトレードを日常的に、毎日のように、そして、当たり前のように行えるということです。
 

この「変動比率の差」が決定的な違いです。

為替相場を対象とするFXで、国内のトレーダーが最も中心的にトレードを行っている「ドル円」でも、レートの変動比率は1日に1円(100pips)でも動けばいい方です。

つまり、一日あたり1%の変動比率さえ無いような日もザラであり、1時間あたり、1分あたりの変動比率では、まず、めったにそこまで大きい変動は伴いません。

それが「ビットコインの相場」であれば、ものの数時間で為替レートの数日分のレート変動が伴うため、数十分、数分のトレードでも十分に大きなリターンを実現できるわけです。

現に私がビットコインのFXを対象に実現しているリターンは、為替相場で置き換えれば、1時間前後のトレードで100pips以上、数分のトレードで数十pipsという数字になります。

私が実際のトレードで「あえて為替相場のFXに資金を回すメリットが無い」と言った意味は、この圧倒的な「違い」で十分にお分かり頂けるはずです。

実際に私が行っているトレードの日々の利幅や収益は、そのままリアルタイムな形で以下のツイッターを介して公開しています。

↓↓↓

テクニカルトレードと統計心理学、管理人Yのトレード公開用ツイッター

 
私がこの記事で公開したトレード実績とほぼ変わらないトレードを日常的に行っている事は、こちらをご覧いただくだけでも十分にお分かり頂けるはずです。

尚、こちらのツイッターを介して公開したトレード実績は全て以下の記事にまとめていますので、併せて参考にしてみてください。

>Twitterによる公開トレードの勝率、パフォーマンス一覧

私が日々のトレードで実現している収益は、ノウハウそのものの有効性もありますが、実際はそれだけではなく「相場そのもののレートの変動比率」が非常に大きな要因となっています。

ビットコインの相場が為替相場ではありえないような変動を日常的に伴うような相場であるからこそ、為替相場では考えられない、

・1時間前後のトレードで100~200pips相当のリターン
・数分、数十分のトレードで数十pips相当のリターン

このようなトレードを、ほぼ毎日、毎回のように実現できているという事です。

***

以上、本講義では、為替FXとビットコインFXとで実現できる「収益の差」と、その「要因」を言及させて頂きました。

今回のテーマに関連する講義も他に幾つかございますので、よろしければ併せて参照してみてください。

>ビットコインの相場が投機(トレード)において有利な理由。

>ビットコインの投資、保有を「ノーリスク」にする方法

>投資、トレードにおける「リスク」の本質と正体。


本講義の内容が、少しでも今後のあなたの資産運用のお力添えになれば幸いです。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。