「エントリー時点やトレード後の恐怖心をどうやって克服すれば良いのか。」
「トレードメンタルをどうやって鍛えたらいいのか。」

このようなFXやトレードにおける「恐怖心」や「メンタル」についてのご相談をブログやメルマガの読者さんなどから頂く事があります。

「自分自身のトレード基準に沿った条件が揃っている相場でエントリーを躊躇してしまう。」
「エントリー後、含み損が生じたポジションを保持する事にストレスを感じてしまう。」


今回は、このようなケースにおける「恐怖心」や「ストレス」と、どう向き合うべきなのか、また、それらをどう克服するべきなのかを言及していきたいと思います。
 

エントリーの恐怖心を克服。トレードメンタルを鍛える方法。

そもそもな話、エントリー時点や、トレード開始後の「恐怖心」にあたるものは、いわゆる「不安」や「恐れ」から来るものだと思います。

その上で「何に対して不安や恐れを抱いているのか」が具体的に分かれば、それがまさに「恐怖心の原因」と言えるわけです。

あとは「その原因をどう取り除くのか」という話になるわけですが、FXやトレードにおける、その「不安」や「恐れ」の要因は、とどのつまり、以下の2つに集約されます。

・負けてしまう事への不安や恐れ
・損をしてしまう事への不安や恐れ

要するに、負けてしまう事、そして損失を生んでしまう事がFXやトレードにおける「不安」や「恐れ」に他なりません。

ですが、FXやトレードで「必勝」というのは限りなく不可能に近いため「負ける事や損失を生んでしまう事を100%避けることはできない」のが実情です。

ただ、FXやトレードで重要な事、および、そもそもの「目的」は、トータル的に「稼ぐ事」および「利益を得る事」に他ならないはずです。

よって、実際は最終的に、そして、トータル的な十分な「プラス収支」を一定範囲の「負け」や「損失」を折り込んだ上で実現できれば何の問題もありません。

だからこそ、実際にFXやトレードにおける「売買」を行っていく場合には、しっかりと「トータル的な利益を実現できる算段」を建てる必要があります。

そして、そのような「勝てる算段」を現実的に建てられるようなトレード(売買)を実際に行えるだけの、有効な「売買の基準」や「ノウハウ」が必要になるわけです。

その上で、実際に「勝てる算段」を現実的に建てられている場合、その「算段」の中には、必ず相応の「負け」や「損失」も織り込んでいく事になります。

(そこに相応の「負け」や「損失」が折り込まれていないという事は、その「算段」は『必勝トレード』を前提にしている事になるため、その「算段」そのものが現実的ではない可能性が高いです。)

つまり、そのような「勝てる算段」を前提とした上であれば、トレードにおける「負け」や「損失」は全て「想定内の負けトレード」であり、それに伴う損失も「想定内の損失」になっていくという事です。
 

「負けトレード」および、その「損失」の全てを「想定」して折り込む。

よって「勝てる算段」を前提とした上で、一定範囲の負けトレードや損失を「想定」しておけば、まず、それらに対して、そこまでの「恐れ」や「不安」を感じる事は無くなるはずです。

つまり、エントリー時点やトレード後の「恐怖心」にあたるものは、実質的には、

・トータル的な収益をプラスにできない事への不安や恐れ
・致命的な損失を生んでしまう事への不安や恐れ

これらから生じているものである可能性が高く、言わば、最終的に「勝てる算段」を立てられていない事が、根本的な原因と考えられます。

少なくとも、その先々で「勝てる算段」を立てられているのであれば、負ける可能性(確率)や、実際に負けた場合の具体的な「損失額」なども明確にできている事になります。

それらが同様の基準でトレードを継続していった場合の「勝率」と「リターン率(リスクリワード)」でカバーできる算段となっているなら、そこまでの不安や恐怖を感じる事はありません。

ですが「負けトレード」となる場合の「損失」がそもそも『未知数』であれば、それに伴う不安や恐怖も大きくなって当然です。

また、そのような「負け」や「損失」が今後、どれくらい積み重なっていく事になるのかも分からない状況であれば、そこに「不安」や「恐れ」を抱いてしまうのも当然の事だと思います。

要するに、FXやトレードにおける「恐怖心」にあたるものの根本的な要因は、

・勝てる算段を立てられていない事
・負けトレードとそれに伴う損失を想定しきれていない事

この2点に起因しているため、この2点をカバーする事ができれば、必然的に、その「不安」や「恐れ」も解消されるという事です。
 

必要不可欠なものは「勝てる算段」への確信。

よって、FXやトレードにおける「恐怖心」や「不安」などを払拭するには、現実的な範囲で、まずは「勝てる算段」を立てる必要があります。

ただ、その「算段」そのものに対して「確信」や「自信」を持てなければ、やはり不安や恐怖は払拭できないと思いますから、厳密に言えば、そこに確信を持てて初めて「恐怖心」を克服できる事になります。

よって、ある程度の「勝てる算段」を立てているにも関わらず、実際のトレードで不安や恐怖を感じてしまうのであれば、その「算段」に確信を持てていないのかもしれません。

そこに「確信」を持てていないのであれば、まずは、そこに「確信」を持てるまでは「検証」を重ねるべきであり、実際にトレードを行うのは、そこに「確信」を抱いてからでも遅くないと思います。

実際に検証を重ねていった上で、自らが打ち立てた「勝てる算段」に近い勝率とリターンを実現できていれば、次第にそれが「確信」と「自信」に変わっていくはずだからです。

▼ トレードメンタルの強さ = 勝てる算段への確信

とは言え、現実的に「勝てる算段」を打ち立てるには、それ相応の有効なトレードの基準やノウハウが必要不可欠となります。

それがあってこそ、現実的な「勝てる算段」を数字の上で打ち立てる事が可能になるからです。

そして、そのような「勝てる算段」を立てられない段階では、恐怖心の克服以前に、まだトレードを行うべきではないと思います。

むしろ、現実的に「勝てる算段」や「見込み」さえ立っていない状況下でのトレードで不安や恐怖を感じるのは当然であり、そこは「恐怖心」によってトレードそのものを踏みとどまるべきです。

その行為(トレード)に相応の根拠、裏付け、確信があれば、必然的に、それに伴う恐怖心も消えていきますので「まずはその段階を現実的な視点で目指すべき」だと思います。

実際に資金を投じてトレードを行うのは、そのような「恐怖心」を在るべき形で克服してからでも遅くはないという事です。

その段階を目指すために必要な考え方などは、私が無料で公開している「ミリオン・テクニカル」というテキストに数多くのヒントがあると思いますので、是非、読んでみてください。

>The million technical~心理、統計、確率の相場分析~

以上、本講義では「トレードにおける恐怖心、不安を払拭する方法」について言及させて頂きました。

今回のテーマに関連する講義も他に幾つかございますので、併せて参考にして頂ければと思います。
 

>投資、トレードにおけるマインドコントロールの重要性。

>投資、トレードで稼げるようになるほど大きくなる精神的ストレスの考察。
 

本講義の内容が、少しでも今後のあなたの資産運用のお力添えになれば幸いです。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。