このブログに公開しているトレード実績や、やツイッターを介して公開しているトレードは全て『テクニカル分析のみに基づくトレード』となっています。

その上で「勝率」を重視する形のトレードを徹底していけば、2019年よりツイッターを介して継続的に行っている「公開トレードの実績」において、

 BTCトレード公開件数/120件 勝ちトレード/118件 負けトレード/2件(勝率:98.3%)

※ツイッター公開トレード2019年7月~2020年12月時点のトレード実績

このように『98%以上の確率で勝てるトレード』を、年間単位のトレード実績で十分に「実現」および「実証」できるまでになっています。

>Twitterによる公開トレードの勝率、パフォーマンス一覧

それでも「負ける時は負ける」というのが現実なのですが、この精度のテクニカル分析で「負けてしまうケース」というのは、

・自分の基準とは異なる別のテクニカルが相場に作用した
・テクニカルではない別の要因で相場が動いた

まず、この「どちらか」であり、後者の「テクニカルではない別の要因」は実質的に『ファンダメンタルズ分析の要因となる何か』に他なりません。

では、テクニカル分析を主体とするトレードを行っていく上で、ファンダメンタルズは度外視(無視)する形で問題はないのかどうか。

今回は、そんなファンダメンタルズを無視する場合のリスクとその対応策について、言及していきたいと思います。
 

ファンダメンタルズを無視する「リスク」と「対応策」について。

テクニカル分析を主体とするトレードを行っていく上で、全体的な「勝率」や値動きを予測した際の「的中率」が著しく低い状況にあるなら、そのテクニカル分析がそもそも有効ではないのだと思います。

ただ、最低でも5割を超える勝率、的中率を実現できているなら、そのテクニカル分析には『一定の有効性はある』と考えて問題ありません。

その上で、

・ある程度の有効性が伴うテクニカル分析に沿った値動き
・ある程度の有効性が伴うテクニカル分析に沿わない値動き

これらを作り出す相場の「違い」は、結局のところ、そのテクニカル分析に基づく傾向が相場に表れたかどうかに集約されます。

そして、その「違い」を

テクニカル分析 = 統計心理、集団心理から生じる売買の偏り、傾向の分析

このようなテクニカル分析の根本的な視点で言及するなら「意図するテクニカル分析に沿った値動き」は、その方向に「売買の偏りが生じた結果」として生じるものに他なりません。

ですが、相場が意図した方向とは「逆方向」に動いたのであれば、その相場内での「売買の偏り」は、そのテクニカル分析とは逆方向に生じた事になるため、

・自分の基準とは異なる別のテクニカルが相場に作用した
・テクニカルとは無関係なファンダメンタルズが相場に作用した

やはり、このいずれかの要因に行き着く事になります。

実質的に、相場内で行われている「売買」は必ず、

・何らかのファンダメンタルズ分析に基づく売買
・何らかのテクニカル分析に基づく売買

このいずれかによって、投資家、トレーダー、各々の分析基準に基づく形で行われているからです。

よって、自らが行ったトレードにおける「敗因」を追及し、その精度をより高いものにしていく上では、自らのテクニカル分析に沿わなかった「一定範囲の値動き」を踏まえた上で

・他のテクニカル分析で説明付ける事が出来る値動き
・テクニカル分析の視点では到底、説明が付かない値動き

まずは、これらをしっかりと「判別」していく必要があるという事です。

▼トレードの「敗因」を追及する事の意味。

トレードにおいては、勝てた時には「勝てた要因(勝因)」があり、負けた時には「負けた要因(敗因)」があるものだと思います。

私は常に、その両方を追及していくようにしていますが、比重で言えば「敗因の追及」に多くの時間と労力を費やしているのが実情です。

自分が確立しているテクニカル分析が通用しなかった相場にこそ『自身のノウハウをより有効なものにする手掛かりがある』と考えられるからです。

そのような「勝てなかった相場」に共通する傾向や規則性を見つけ出す事ができれば、それが更なるステップアップ要因となります。

故に「負けた相場のチャートパターン」は、自らのノウハウの有効性を高める貴重な「指針」となるという事です。

その敗因は「別のテクニカル要因」か「ファンダメンタルズ要因」か。

そして、その実質的な「判別方法」としては、

・多角的なテクニカル分析による地道なフィルタリング
・そのタイミングで新たに出てきたファンダメンタルズ要因の確認

このいずれかであり、私は基本的に「前者の方法」を徹底しています。

ありとあらゆる多角的なテクニカル分析で説明が付かない場合に『その間の値動きはファンダメンタルズが作用していた可能性が高い』と判断していくわけです。

その上で「別のテクニカル分析が敗因である事」が分かれば、より有効なテクニカル分析やトレードルールを追及していく視点で、その分析結果を反映させていく事は、さほど難しいことではありません。

とくに、それ以前の勝てなかった相場(負けてしまった相場)も含めて、同一のテクニカル分析に伴う値動きの傾向が共通して見られる場合、対策の講じ方次第で、

・負けてしまう可能性が高かった相場を「回避」する事
・負け相場を「勝てる相場」に変えていく事

などが現実的な視点として、十分に可能となります。

ただ、負けた相場をどう多角的に分析しても、テクニカル分析では、その間の値動きを説明付けられない場合、そのような相場はファンダメンタルズの影響が強かったと考えられます。

よって、そのような相場の値動きは、まず、テクニカル分析では予測する事ができません。

故に、そのような相場に対して講じる事ができる「対策」は、

・ファンダメンタルズ分析も並行して取り入れる
・テクニカルに沿わない値動きをいち早く察知して手を引く

このいずれかであり、前者はテクニカル分析だけではなく、そこにファンダメンタルズ分析も取り入れていくという方向性。

後者は、ファンダメンタルズの影響下にある相場を察知する上で、テクニカルに沿わない値動きを早い段階で察知できる基準や、その時点で相場から手を引くルールを取り入れるという方向性です。

ただ、後者の「テクニカル分析に沿わない値動きを察知する視点」は、テクニカル分析でトレードを行っていく以上は、大前提として意識しなければならない事でもあります。

だからこそ、私は徹底して、その方向性のみを追求しているのですが「テクニカル分析の視点では説明のしようがない値動き」には、市場に応じた顕著な傾向があるのが実情です。

結論から言えば、株や為替の相場においては、そのような値動きが頻繁に見られるものの、ビットコインの相場では、そのような相場は「ほぼ無いに等しい傾向」にあります。

つまり、私が主にトレードの対象としている『ビットコインの相場』に関しては「ほぼ全ての値動きが何かしらのテクニカル分析に基づく形で説明付けられる」という事です。
 

ファンダメンタルズの影響が強い市場、弱い市場。

故に、ビットコインの相場においては、ファンダメンタルズ分析を平行して取り入れる必要が無いに等しく、テクニカル分析の追及のみで十分に相場を「攻略」する事ができます。

だからこそ、現に私はビットコインの相場を対象とする形であれば、年間95%を超える「常勝」に近いトレード勝率を実現できているわけです。

ただ「株」や「為替」の相場を対象に、同じくらいの勝率を実現できるかと言えば、それは現実的に「難しい」と思います。

株や為替の相場を対象に「常勝」に近い勝率を目指すのであれば、ファンダメンタルズ分析の併用が「不可欠」となるからです。

例えば株の相場(株価)は「その企業を発行する企業の業績やその見通し」によって変動するため、その見通しを左右する要因が全般的にファンダメンタルズ分析の要因となります。

よって、株の相場においては、

・定期的な決算発表、業績発表
・新商品の報道、経営陣の不祥事など

これらがダイレクトに株価に影響を与える事になるため、こういったファンダメンタルズ要因が確実に相場に影響を与える事になります。

同様に、為替の相場も法定通貨のレート差が対象となる以上「各国の経済状況やその見通し」などが、そのまま相場の変動を左右する事になります。

よって、為替相場においては、

・定期的な経済指標の発表
・要人の発言、テロ、戦争など

これらが為替相場の変動に大きな影響を与える事になります。

つまり「株」や「為替」の相場は、

・定期的なファンダメンタルズ要因(業績、経済指標の発表など)
・突発的なファンダメンタルズ要因(不祥事、戦争、テロなど)

などによって、ファンダメンタルズの影響が明らかな相場が顕著であり、そのような相場では、やはりテクニカル分析の分が悪くなります。

これに対して、ビットコインなどの仮想通貨は、その発行元が「国家」でも「企業」でも、また「個人」でもありません。

故に、相場に明らかな影響を与えるファンダメンタルズ要因も存在しないに等しく、そのような相場の値動きは必然的にテクニカル分析に基づく売買によって作り出されます。

これというファンダメンタル分析の判断要因が存在しなければ、相場に強い影響を与えるのは「テクニカルに基づく判断」に限られるからです。

▼ ビットコインの相場がファンダメンタルズで動く可能性。

ビットコインの存在を揺るがす何らかの技術的欠陥が発覚。

このような情報が確固たる情報ソースと共に出回る事があれば、ビットコインの相場を変動させる大きなファンダメンタルズ要因になり得ると思います。

ただ、株価を確実に左右する業績発表や、為替相場を変動させる経済指標の発表など、このような定期的なファンダメンタルズ要因はビットコインの相場には存在しません。

故に、ビットコインの相場におけるファンダメンタルズ要因は、ここで例を挙げたような「突発的な情報」などに限られます。

そして、そのような「突発的な情報」によって急変動を伴うような相場は、テクニカルの視点を、ほぼ無視した値動きとなっていく可能性が極めて高くなります。

よって、そのような相場では、テクニカルに沿わない値動きが生じ始めた時点で即座にポジションを解消するルールを徹底していくしかありません。

ただ、見方を変えれば、そのような「不測の事態」となる相場は、その時点で建てている「ポジションの方向」によっては『大きなリターンに繋がる可能性もある』という事です。

つまり、そのような相場に対するリスクヘッジさえ徹底できていれば、実質的なリスクを留めた上で、それ以上のリターンを追及していく事も十分に可能ということです。

ファンダメンタルズへの対応策。結論。

総括として、テクニカル分析で勝てなかった相場(負けた相場)においては、

・より多角的なテクニカル分析で別のテクニカル要因を導き出す
・そのタイミングにおけるファンダメンタルズ要因の有無を確認する

このいずれかの視点で「敗因」を導き出し、今後の相場における対策を検討していく事ができます。

その上で「ファンダメンタルズ要因」に対して講じる事が出来るのは、

・ファンダメンタルズ分析も並行して取り入れる」
・テクニカルに沿わない値動きのいち早く察知して手を引く

この「いずれか」になるという事です。

よって、業績や経済指標の定期的な発表などが伴う株や為替の相場は、どう転んでも「ファンダメンタルズの影響」を避ける事は出来ません。

故に、株や為替の相場では「テクニカル分析そのものの追及」とは別の視点で、

「いかにテクニカルに沿わない値動きをいち早く察知するか」
「ファンダメンタルズの影響下にある相場をいかに察知するか」

という課題が付いて回る事になります。

そして、世の中のトレーダーの多くは、こちらの課題をクリアできずに負けているという事です。

▼ 株式相場、為替相場における2つのハードル。

よって、株や為替の相場はファンダメンタルズの影響下にある相場が定期的に訪れるため、そのような相場でテクニカル分析の精度を保ち続ける事は「困難」と言わざるを得ません。

故に、株や為替の相場は本当の意味で「攻略」するには

・テクニカルの視点において有効な分析基準の確立
・その上でファンダメンタルズの影響を注視できる基準の確立


この2つが大きな課題(ハードル)となります。

対して、私が主にトレードの対象としているビットコインの相場であれば、株や為替相場のような定期的に影響を及ぼすようなファンダメンタルズ要因は存在しません。

故に「テクニカルの視点において有効な分析基準の確立」のみを徹底的に追及していく事で、相場の「攻略」も可能となります。

それが現実に「可能」である事については、私自身がツイッターを介して行っている公開トレードで、それを今も現在進行形で実証し続けているわけです。

>テクニカルトレードと統計心理学、管理人Yのトレード公開用ツイッター

 BTCトレード公開件数/120件 勝ちトレード/118件 負けトレード/2件(勝率:98.3%)

※ツイッター公開トレード2019年7月~2020年12月時点のトレード実績

 
以上、本講義では、テクニカル分析に基づくトレードを行っていく場合のファンダメンタルズへの対応策について言及させて頂きました。

今回のテーマに関連する講義が幾つかございますので、こちらも是非、参考にして頂ければと思います。
 

>ファンダメンタル分析の本質とテクニカル分析との併用について

>ファンダメンタルによる暴落が明かな相場で「テクニカル分析」は通用するのか

>ビットコインの相場が投機(トレード)において有利な理由
 

本講義の内容が、少しでも今後のあなたの資産運用のお力添えになれば幸いです。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。