投資の世界では「相場を動かす見えざる何か」の事が『神の手』と比喩されています。
もちろん「相場の神様が値動きを決めている」と本気で思っているトレーダーはいないと思いますが、時に相場は、まるで既に決められている形(パターン)をなぞっていくように動いていく事があります。
それはまさに「見えない何かによって相場が動かされている」と錯覚してしまうほど、相場の値動きは時に、何か作為的なものが働いているように思えてならない場合があるということです。
そんな「相場を動かす作為的な何か」を『神の手』と比喩しているわけですが、事実、相場の値動きには、
・決められた「パターン」をなぞっているかのような値動き ・あきらかに「作為的」としか思えないような値動き |
などが実際に存在します。
今回は、その『神の手』と呼ばれる「相場の動かす見えざる何か」の正体を考察していきたいと思います。
相場(チャート)を動かす「神の手」の正体とは。
ここで言う「神の手の正体」にあたるものとして『現実に相場を動かしている何か』は大きく分けて2つ考えられると思います。
1つは相場内で実際に「売買」を行っている投資家達、トレーダー達の「総意」によって生じる統計的な傾向こそが「神の手の正体」という考え方。
そしてもう1つは「クジラ」と呼ばれるような、大口の投資機関やファンドなどの動向こそが、他でもない「神の手の正体」という考え方です。
ただ、一見、この2つは全く異なるもののように思えますが、これらを突き詰めていくと、この2つは実質的には「同じもの(要因)」に行き着きます。
その考え方として、確かに「クジラ」と呼ばれる大口の投資機関または個人が「動く」ことで、相場が作為的な動きを見せるという事も現実的にありえます。
それは完全に、その「クジラ」の意思決定と、それに基づく投資行為から生じていく値動きに他ならないため、これは多くのトレーダーの総意に基づく統計的な傾向とは全く異なるものに思えるかもしれません。
ですが、仮に「神の手の正体はクジラの動向に他ならない」と結論付けるとしても、そのような「クジラ」が何を基準として、その投資判断を行っているのかと言えば、やはり「統計」という結論に行き着きます。
いかに「クジラ」と言えど、世界中の個人投資家、トレーダーの総資本を圧倒できるかと言えば、最終的には「数の力に勝るものはない」という現実に、その思惑を阻まれる可能性もゼロではありません。
また「クジラ」に分類されるような大口の投資機関や個人も一定数、存在すると考えられるため「クジラは一匹ではない(クジラは自分だけではない)」という現実も考慮しなければならないはずです。 |
つまり、いかに資本力のある大口の投資機関や個人と言えど、相場をいかようにも自在に操れる、自由に操り続ける事が出来るとは「限らない」という事です。
「統計的傾向」と「クジラの動向」の関係性。
ただ、実際に「それなりの資本力」があれば、一時的、部分的な範囲であれば、相場の値動きを「ある程度は作為的に動かす事も出来る」と考えられます。
その場合「どこでその資本を投下して作為的な値動きを作り出すのか」と言えば、それは、一時的、部分的な値動きを引き金に、より大きなリターンを追及できる決定的なポイントに他なりません。
そのような一時的、部分的な値動きによって、統計的な視点で大きな流れ(トレンド)を作り出せるような「決定的なポイント」で資本を投下していく可能性が高いと考えられるわけです。
つまり「クジラ」と呼ばれる大口の投資機関や個人が部分的に値動きを「操る」とすれば、それは相場の流れ(トレンド)を左右できるようなポイントであり、彼らはまさにその「機」を伺っています。
そこで実際に「決定打」となるような資本を投下する事で「大きな流れ(トレンド)の初動や転換のポイントを作り出している」と考えるのが合理的かと思います。
そのようにして「統計に基づく数の力」や、そこから「他のクジラ」も巻き込んでいくような「流れ(トレンド)」を作り出している(その可能性がある)という事です。 |
よって、ここで言うような「クジラ」が、統計に基づく相場の流れ(トレンド)の「初動」や「転換」のポイントを作り出す際に、非常に大きな影響力を持っている事は間違いありません。
ですが、最終的には世の中の多くの投資家、トレーダー達の「総意」こそが、現実の相場における「大きな流れ(トレンド)」を作り出していきます。
その流れを作り出していく際の部分的なものが、1万人の小口トレーダーによる総意だったのか、1名、または数名の大口トレーダーによるものだったのか。
その「内訳」がどうであれ、実際のテクニカル分析において重要なのは、あくまでも値動きの「経過」や「結果」であって、その内訳がテクニカル分析そのものに影響を及ぼす要因にはならないという事です。
値動きの「結果」こそが統計に基づく「次の値動きの傾向」を作り出す。
つまり、ここで言及した「クジラ」の存在や、その動向の有無は、それがどちらであるとしても、テクニカル分析は、その「経過」や「結果」を分析していく行為に他なりません。
その値動きが「大人数の総意」であろうと「少人数の作為的なもの」であろうと、その「経過」や「結果」が全てであり、それこそが次の値動きの「統計的な傾向」を作り出していきます。
つまり「クジラ」の存在や動向の有無がどちらであっても、最終的に「相場の値動き」は、投資家達、トレーダー達の「総意」に基づく統計的な傾向に集約されていくという事です。
よって、今回のテーマである『神の手』の実質的な正体は、結局のところ「実際に相場を動かしている投資家達、トレーダー達の総意とそれに基づく投資行為」に他なりません。
そして、その「総意」を決定付けているものは「テクニカル分析に基づく値動きの統計的な傾向に他ならない」というわけです。
多くの投資家、トレーダーが行っている「統計」を捉えた上での値動き予測とその上での投資判断こそが「決められたパターンをなぞっているかのような値動き」を現実に作り出しているという事です。
▼ 神の手を捉える事で実現できる「常勝トレード」ここで言う「神の手」の正体が「統計的な傾向に基づくもの」であるからこそ、実際に私は、その「神の手」に沿ったチャートパターンを捉える事で、限りなく「常勝」に近いトレード実績を実現する事ができています。 ↓↓↓ テクニカルトレードと統計心理学、管理人Yのトレード公開用ツイッター
>Twitterによる公開トレードの勝率、パフォーマンス一覧 ・1月時点:70万円 このように「乱高下」するような相場から始まり、12月には、過去の最高値を更新する300万円に迫っていました。 ↓↓↓ この値動き(変動率)は「為替相場」で言えば「ドル円」のレートが70円~300円を推移しているような「ありえないレベルの変動率」に相当します。 ↓↓↓ こちらをご覧いただいてお分かり頂ける通り、ドル円相場は、過去30年間の変動範囲を見ても『75円~147円ほど』となっています。 ↓↓↓ このように、やはりビットコイン相場のレート変動の大きさ、レート変動の速さは為替相場とは比較になりません。 「2020年のビットコインの相場で年間99%の勝率を実現している」 という実績は、為替相場で言えば『わずか1年で為替相場30年の3倍以上のレート変動が伴う相場』でも、ほぼ負ける事なく、その「変動」に対応できていることを意味します。 *** この実績は「長年のFX経験者」であるほど「信じ難いもの」なのですが、私がツイッターを介して公開しているトレードポイントは、
この2つをほぼリアルタイムに投稿していく事を徹底しています。 「聖杯(確定的な値動き)」「神の手を捉えるテクニカル分析」 これらに『限りなく近いもの』が現実に「ある」という事を、私自身がこうして実証し続けている状況にあるという事です。
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以上、本講義では『神の手』と呼ばれる「相場の動かす見えざる何かの正体」を言及させて頂きました。
今回のテーマに関連する講義も他に幾つかございますので、併せて参考にして頂ければと思います。
・聖杯の講義1:相場の世界に「聖杯(必勝法)」は存在するのか。
・聖杯の講義2:相場における「絶対的な値動き」とそれを捉えるテクニカル分析について
・聖杯の講義3:値動き動向を確定的にする「確実性の高いチャートパターン」について
本講義の内容が、少しでも今後のあなたの資産運用のお力添えになれば幸いです。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。