2021年に入って以降、ビットコインの現物レートが400万円台を超えた事で、

「現物レートが高騰し過ぎると少額の資金ではトレードができなくなるのではないか」
「現物レートが高騰していくほどトレードのパフォーマンスは下がるのではないか」

といったようなご質問を、何度か頂くようになりました。

そこで今回は、2021年以降の私のノウハウに基づく実際のトレードパフォーマンスと共に、その経過状況等を考察していきたいと思います。
 

ビットコイン現物レートの高騰に伴うトレードパフォーマンスの経過状況。

結論から言えば、私が実際に行っているトレードパフォーマンスにおいて「ビットコイン現物レートの高騰」は、全くもって実際の収益に悪い影響を及ぼす状況にはなっていません。

それどころか、現物レートが高騰していく事で、日々のトレードパフォーマンスは「より大きな収益を実現できる状況」となっています。

例えば、私自身が実際に「ツイッター」を介して公開しているトレードパフォーマンスを見ても、その「傾向」は以下の通り、一目瞭然です。

↓↓↓

2020/12月上旬の公開トレード・パフォーマンス(現物レート:200万円台)

2021/1月上旬の公開トレード・パフォーマンス(現物レート:300~400万円台)

上記の各パフォーマンス画像は、過去の私のツイートや、以下の一覧記事をご覧いただければ、同じものがそのまま公開されています。

>Twitterによる公開トレードの勝率、パフォーマンス一覧。

 
少なくとも、私がツイッターを介して公開しているトレードでは「300万円ほどの運用資金」を、ほぼ固定してトレードを行っています。

よって、ビットコインの現物レートの上昇に伴い、運用資金を追加したような経緯は全くありません。

また、上記は全てbiFlyer(国内運営の取引所)のパフォーマンスとなっているため、レバレッジ倍率も「4倍」が最大倍率となっています。

つまり、ビットコインの現物レートが300万円台、400万円台と高騰しても、私のトレードパフォーマンスは以前と変わらないどころか、より大きなリターンを実現できるようになっているという事です。
 

現物レートの高騰 → トレードパフォーマンス(収益)の向上

ただ、現状のようにビットコインの現物レートが高騰していくと、

・ビットコイン現物の売買(短期トレード)
・ビットコインFX(ビットコインの証拠金取引)

このどちらにおいても、その「売買数量」に対して、実際の売買(トレード)に必要となる「資金」や「証拠金」の金額は大きくなります。

同じ数量に相当するポジション(枚数)でビットコインを売買(トレード)していく上でも、より多くの資金(証拠金)に必要になるという事です。

具体的な数字で例を挙げると、

 A:現物レートが100万円の時点で1枚分(1BTC)の数量に相当する売買(トレード)を行う
 B:現物レートが400万円の時点で1枚分(1BTC)の数量に相当する売買(トレード)を行う

上記における「A」の状況であれば、現物売買では100万の資金が必要となり、証拠金取引(FX)でも、レバレッジ倍率に対して100万円分の資金が必要となります

対して「B」の状況の場合は、現物売買であれば400万円の資金が必要になり、証拠金取引(FX)でも、レバレッジ倍率に対して400万円分の資金が必要となるわけです。

つまり、現物の売買を前提とする場合であれば、現物レートが高騰した分だけ、それまでと同じ数量の売買を行うためには、高騰した分だけの資金が必要となります。

対して、FX(証拠金取引)の場合は「レバレッジ倍率を高める」という方法も取れますが、レバレッジの倍率を一律させるのであれば、やはり、レートが高騰した分だけの証拠金が必要になります。

ただ、トレード時における「レバレッジ倍率」は、その手法やルールに適した倍率を前提としているはずですから『現物レートが高騰したから』と言って、安易に倍率を高められるわけではありません。

自らのトレードルールに適したレバレッジ倍率でトレードを行う限り「現物レートの高騰と共にFXトレードにおけるポジション数量(売買枚数)も少量になってしまう」という事です。

仮に100万円の資金に4倍のレバレッジ倍率でトレードを行っていた場合に現物レートが100万円の状況であれば「4枚分の数量(ポジション)」でトレードを行えていた事になります。

ですが、そこから現物レートが高騰して400万円になると、100万円の資金に4倍のレバレッジ倍率でトレードを行っても「1枚分の数量(ポジション)」でしかトレードを行えなくなるという事です。

現物レートの高騰で私のトレードパフォーマンスが向上している理由。

よって、普通に考えるなら「現物レートの高騰」は、私のような短期売買を前提とするFXトレーダーの利益(リターン)を圧迫する要因となります。

ビットコインのレートが1万円分、ポジション方向に変動した場合、1枚分のポジションでは1万円のリターンしか得られませんが、4枚分のポジションであれば4万円のリターンを得られる事になるからです。

ですが、私のトレードにおける実際のパフォーマンスが現物レートの高騰に伴い、向上している理由。

それは「ポジション数量が少なくなってしまう割合を超える、それ以上のボラリティ(値動きの変動)が生じている状況にあるから」に他なりません。

例えば以下は、ビットコインの現物レートが200万円前後を推移していた2020年12月上旬の値動きを表すチャートです。

▼ 2020年12月上旬 BTC/JPY(高値レート:207万円台/安値レート:183万円台)

対して、以下は300~400万円台を推移している、2021年1月以降の現物レートの推移です。

▼ 2021年1月上旬 BTC/JPY(高値レート:432万円台/安値レート:286万円台)

 
これらを見比べれば一目瞭然ですが、200万円前後のレートを推移していた2020年12月上旬の高値~安値の変動幅は25万円ほど。

対して、2021年1月以降で400万円を超える高値を付けた期間の高値~安値の変動幅は150万円近くになっています。

つまり、200万円台を推移していた頃のレート変動の幅(ボラリティ)に対して、400万円前後を推移しているレート変動は5~6倍近い変動幅(ボラリティ)となっているわけです。

よって、2020年12月上旬と2021年1月上旬の1日1日のレート変動、毎時間、毎分のレート変動の範囲も、やはり現物レートが高騰した1月上旬の方が大きくなっています。

このようにレート変動の幅(ボラリティ)が大きくなれば、当然、一回一回のトレードで獲得できるリターンの幅も大きくなり「その分だけ実際に稼ぎだせる収益の方も大きくなる」という事です。
 

現物レートの高騰 = レート変動幅(ボラリティ)の拡大

例えばビットコインの現物レートが100万円を下回っていた時期は、日にもよりますが『1~2時間の間に伴うレート変動の目安はせいぜい1~2万ほど』という状況でした。

そこから現物レートが100万円、200万円を超えていくと共に、1~2時間の間に伴う平均的なレート変動の範囲も2~3万円、3~4万円と大きくなっていきました。

そして、2021年以降300~400万円台のレートを推移するようになってからは『1~2時間で10万円以上の変動が伴う事も珍しくない相場状況』となっています。

このようにビットコインの相場は、レートの高騰と共にレートの変動範囲(ボラリティ)がどんどん大きくなっていく傾向にあります。

そのため、レートの高騰によってトレード時のポジション数量は少なくなってしまっても、その売買(トレード)におけるレート変動の範囲が、それ以上に大きくなります。

結果として、短期的なトレード(売買)を行っていく上でのリターン(収益)は、レートの高騰と共に更に大きくなる傾向にあるという事です。

このような「レートの高騰に伴う変動幅(ボラリティ)の拡大」は、株式相場においても、比較的、多く見られる傾向かと思います。

対して、為替相場では、そもそも為替レートが2倍、3倍になる(2分1、3分の1になる)という事自体が、ほぼ無いに等しいのが実情です。

よって、このような市場の特性は、全体的な値動きの変動範囲が大きい「仮想通貨」や「株式相場」などの市場における「特有の傾向」と言えるかもしれません。

▼「スキャルピングトレード」における利益率の検証

ちなみに私が提唱している「スキャルピングトレードのノウハウ」では『レバレッジ倍率20倍ほどで運用資金に対して1日あたり4~6%ほどのリターン率』というのが水準的な目安となっていました。

その上で、パートナーの一人に2021年1月4日から10日間ほど(1月13日まで)スキャルピングトレードのみを徹底してもらった際のパフォーマンスがこちらになります。

↓↓↓


※運用収益の詳細(クリックすると拡大できます)

・運用資金 / 5,000,000円 → 5,746,363円(画像の右上参照)
・運用収益 / 746,363円(運用利率:14.92%)
・運用時間 / 01/04~01/13(10日間)


上記はbitFlyer(国内運営の取引所)による収益となっていますので、トレードに用いた最大レバレッジは4倍までとなっています。

つまり、4倍のレバレッジ倍率でも10日間で『運用資金に対して15%近い利益率(1日あたり資金に対して1.5%ほどの利益率)』を実現できているという事です。

よって、これと同様のトレードを海外の取引所を利用して、5倍のレバレッジ倍率(20倍)で行った場合の1日あたりの利益率は『運用資金に対して7.5%ほど』という事になります。

海外の取引所では収支の推移情報などが「BTC換算」となるため、利用経験のある人でなければ分かりにくい事から、今回のパフォーマンス検証は国内取引所のbitFlyerで行ってもらいました。

※ちなみにBTC-FXは、1月の1日~3日も普通に行う事ができましたが、検証をお願いしたパートナーに「さすがに1~3日は勘弁して欲しい」と言われてしまいました(苦笑)

このようにスキャルピングトレードにおけるリターン率においても、現物レートの上昇に伴うレート変動幅の拡大によって『向上傾向にある』という事です。

ビットコイン現物レートの高騰に伴うトレードパフォーマンスの経過状況。まとめ

結論として、ビットコインの相場は、現物レートが高騰していくほど、実際の値動きにおける変動の幅(ボラリティ)も大きくなる傾向にあります。

・レートが下がれば、資金に対するポジション数量を多くできる
・レートが上がれば、ポジション数量は少なくなるがそれ以上に変動が大きくなる

このような傾向から、現物レートが上がろうと、下がろうと、私のような短期売買(スキャルピング~デイトレード)を行っているトレーダーの収益が圧迫されるような事はまずありません。

むしろ、レートの高騰に伴う変動幅(ボラリティ)の拡大率が著しい傾向にあるため、レートが上がるほど、稼ぎやすくなるという事です。

基本、私自身のトレードノウハウにおいてが提唱している「利益率の目安」は、ビットコインのレートが100万円台を推移している頃の水準となっています。

つまり、2021年以降、300万円~400万円台を推移しているビットコインの相場においては『私がこれまで提唱していた以上の利益率を実現できる状況になっている』という事です。

以上、本講義では「ビットコイン現物レートの高騰に伴うトレードパフォーマンスの変動」について言及させて頂きました。

今回のテーマに関連する講義が幾つかございますので、こちらも是非、参考にして頂ければと思います。
 

>2020年~2021年ビットコイン相場の高値更新とテクニカル分析。

>コロナショックによる暴落相場とテクニカル分析

>私が年間100回以上の公開トレードで勝率99%を実現できている理由。
 

本講義の内容が、少しでも今後のあなたの資産運用のお力添えになれば幸いです。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。