2020年3月13日、仮想通貨の筆頭格であるビットコインのレートは、たった1日で83万円から、一時、50万円あたりまで急落しました。

その後、13日の終値は50万円台(56万円ほど)でしたから『一日で約30万円ほどの暴落』となったわけです。

その翌日、14日の相場は60万円台を推移していましたが、100万円以下のレートで、一日のこの下落幅は、おそらく、過去最高だったのではないかと思います。

そんな「ビットコインの大暴落」は、世間的には『新型コロナウイルスの猛威が要因(コロナショック)なのではないか』と言われています。

まさに、現状のような「ウイルスの猛威」という事象が1つの大きな『ファンダメンタル要因』となって、相場に影響を与えていると言われているわけです。

よって、これは完全に「ファンダメンタル分析の領域」なわけですが、本当に、この暴落は『コロナウイスルを発端とするファンダメンタルの影響によるもの』なのか。

そして、実際にそうであるなら、このような相場では「テクニカル分析」は通用しなくなってしまうのか。

今回は、そんなテーマで、ファンダメンタルとテクニカル、それぞれの視点で、実際の「ビットコインの相場(値動き)」を分析してみたいと思います。
 

仮想通貨、ビットコインの暴落はコロナウイルス(コロナショック)が招いたのか。

3月に入っての暴落相場はビットコインに限った話ではなく、日経平均(日本株)もダウ平均(米国株)も暴落を続けていますし、為替相場もドル円などは「ほんの数日で5円もの振り幅」が出ている状況です。
 

日経平均

ダウ平均

ドル円相場

このような値動き全般は、確かにコロナウイルスの感染者が世界的に増えていった状況や、その報道と共に始まっているのが実情です。

ですが、私は基本的にファンダメンタルは「無視」する方針でトレードをやっていますので、このような状況でも、そのスタンスはとくに変わりません。

新型コロナウイルスが世界的にどうなっていようと、それに関わるどのようなニュースが報道されようと、これを「投資の判断要因」にする事はしていませんし、それは今後も無いと思います。

要するに、私はどんなにファンダメンタルの影響が強いと見られる相場でも「テクニカル分析絶対主義」であり『テクニカル分析はいかなる相場でも通用する』と考えているわけです。
 

もちろん「相場がテクニカル分析に基づく売買だけで動いている」とは全く思っていません。

ただ、どのような相場、どのような状況でも「テクニカルに基づく売買」は介入しているはずであり、どのような相場においても『それが強く表れる局面がある』と考えています。

故に、そのような状況においては、やはりテクニカル分析に基づく売買でリターンを得られるはずであり、私はまさにそのような「絶対的なテクニカル基準」を日々、追求しているわけです。

 
ただ、今回のように明らかに「経済に影響を与えるレベル」でウイルスが世界的に猛威を振るう形となれば、生活はもちろん、あらゆる経済活動に支障を来す状況は避けられません。

今現在の日本国内でも、業種によっては、多くの経営者、労働者が今の現状に頭を悩ませているはずですし、そのような状況から「事業資金や生活賃金が圧迫される人」がどんどん出てくる事になります。

そうなれば、当然ですが「今は投資どころではない」という状況になる人が多くなり、当面の事業資金や生活賃金の確保に動く人達が次々と出てくるわけです。

その中で「ビットコインへの投資」を行っていたような人は、今後のビットコインの価値云々ではなく「資金確保のため」にビットコインを売却せざるおえない事になります。

これは株や為替も全く同じで、あくまでも「投資」の目的で「株」や「他国の通貨」に変えていた資金を現金化する必要がある状況となれば、そういった『投資資金の引き上げ』は、やむを得ません。

このような動きが広がっていけば、マーケットに流れているキャッシュそのものが全体的に減っていく事になるのわけですから、当然、あらゆる相場のレートは軒並み下落していく事になります。

要するに、先日のビットコインの暴落はビットコインの価値そのものがどうこうではなく『純粋な投資資金の引き上げを引き金に「売り」が連鎖していった可能性が高い』という事です。

▼ コロナショックによる暴落相場は十分に予測できた?

とは言え、これはコロナウイルスと相場が今のような状況となって結果的にそう言えているものであって『相場が実際に暴落する前に「売り」を仕掛けられるかは別問題』だと思います。

私自身、ファンダメンタルで投資判断をする事が無いというのもありますが、相場が大きく動く前に、急速にウイルスの進行が止まって落ち着くかもしれません。

また、いきなり、どこかの科学者がワクチンを完成させるかもしれませんし、いきなりどこかのお医者さんがウイルスに感染しない絶対的な予防策を見つけ出すかもしれません。

要するに、世の中は「何が起こるか分からない」という事であり、大きく「仕込み」を行った後に、それが裏目に出るという可能性も十分にありえるという事です。

実際に相場が動いた後では何とでも言えますが、その前の段階で仕掛けを打つ事は決して容易な事ではなく、非常に高いリスクもあるという事です。

明らかな「ファンダメンタルの影響下」にある弱気相場。

まさに今は新型コロナウイルスの影響から廃業、失業、倒産などが相次ぎ、多くの人が「当面の生活賃金の確保」が必須となっているはずですから、投資どころではなくなっている人も少なくないはずです。

そんな投資資金の引き上げ傾向から「売りの連鎖」が生じ、実際にビットコインの相場は暴落したという見方は十分に出来ると思います。

よって、これが「コロナウイルスがファンダメンタル要因となっての値動きである」とするなら、この時のビットコインの相場は明らかに『ファンダメンタルの影響を強く受けた相場』と言えます。

ただ、そうであるとしても「テクニカル分析の有効性は何ら変わらない」というのが私の考えです。

そして、この事を裏付ける「論より証拠」として、、

・3月13日のようなファンダメンタルの影響が引き金となったであろう暴落相場
・そこから大きな乱高下を繰り返していく形となった、その翌日の相場

この2日間の「明らかにファンダメンタルの影響は強かった相場」においても、テクニカル分析のみでトレードを行っている私は何の問題もなく、以下のようなリターンを実現できています。

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こちらの通り、13日と14日の2日間のみでも、2つの取引所の合計で言えば、100万円近いリターンを実現する事が出来ています。

相場のボラリティ(値動き)が大きいほど利益率も大きくなりますから、13日の暴落相場や14日の乱高下の激しい相場は「いつも以上に稼げるおいしい相場だった」という事です。

ただ、この2日間で私が行った事は、自分自身の確立している「テクニカルの基準」に沿って、値動きの流れを見ながら、その基準に沿った短期的な売買をひたすら繰り返してきただけです。

それこそファンダメンタル的には、完全に「下降(売り)」と見る相場だったわけですが、テクニカルの基準に沿った形で「買い」から入るトレードも何度も行っています。

つまり、短期的な視点で見れば「買い」が強くなるポイントや「売り」が強くなるポイントを、自らのテクニカル基準で十分に判断し、見極める事ができているわけです。
 

相場において決して消える事は無いと断言できる「テクニカル」の絶対性。

テクニカル分析は、数カ月先、数年先の相場(レート)など、長期的な値動きを予測する事はできませんが、その時その時の短期的な値動きの予測は、どのような相場でも十分に行う事ができます。

そこで行われている「売買」は、原則として、人の「心理」に基づくものである以上、そこには必ず『売り買いに偏りが生じるポイント』が現れるものだからです

▼ ほぼ全ての投資家達に作用する「値動きと心理」の関係。

例えば、コロナウイルスの影響で『ビットコインを現金化しなければならない』という状況になり、売却を決断した人がいた場合、その判断要因は完全に「ファンダメンタルの影響」に他なりません。

ですが、いざ売却しようと取引所にアクセスし、その時点の売却レートを確認したタイミングが「大暴落の真っ最中」で、みるみるレートが下がっていく状況を目にしたなら、

『急いで売却しなければまずい!』

という心理が働き、仮に売却を決めた時点では『保有している分の半分だけ売ろう』と思っていたものを「全てを売却する方向」に改めるかもしれません。

また、逆にレートを確認したタイミングで、相場がどんどん上昇している状況を目にしたなら、

「まだまだ上昇するんじゃないか」
「もう様子を見て、値上がりが止まってから売ろう」

といった心理が働く事なども、十分に「ありえる」と思います。

つまり、売買の判断となる「決め手」がファンダメンタルであったとしても、実際に「値動き」を目にした場合、それが最終的な売り買いのタイミングや判断に影響を及ぼす余地があるという事です。

そして、そのような「値動きそのものがもたらす心理傾向」によって、相場内の売り買いが大きく偏るタイミングや周期が必ず生じていく事になりきます。

それを分析していく事こそが「テクニカル分析」であり、それはどんなにファンダメンタルの影響が強い相場においても、そのような「心理の偏り」が無くなるわけではありません。

そのような「偏り」が存在している限り『そこを狙っていくテクニカル分析の有効性も何ら変わるものではない』という事です。

よって「本当に有効なテクニカル分析の判断基準」は、どんなにファンダメンタルの影響が強い相場であっても、その有効性を保てるものでなければならないと思います。

言い方を変えるなら「ファンダメンタルの影響が強い相場においてこそ、そのテクニカル分析の基準(ルール)における有効性の真価が問われる」という事です。

むしろ、暴落と乱高下を繰り返すような相場こそ、そのような心理傾向が顕著になります。

少なくとも、私が確立しているテクニカル分析の基準は、それをしっかりと読み取る事が出来ているため、明らかなファンダメンタルの影響で暴落と乱高下が相次いだ相場でも十分なリターンを実現できているという事です。

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※私のトレードノウハウの運用実績や、私のトレード手法の詳細などを公開している記事になりますので、興味があれば、併せてご覧ください。

>私の「教え子」にあたる方々の運用パフォーマンスの一覧など

>片手間の資産運用で「月間収益100万円」を達成するまでの運用収益の詳細など

>運用パフォーマンスから分かる、私のトレード手法の特徴

▼ このブログは私のノウハウを習得している方も多数、観覧されています。

このブログは実際に多くの私のノウハウを習得した「受講者さん」も観覧されていますので、この記事のような内容で明らかな虚偽(嘘)を書いていれば、それはまさに「詐称行為(詐欺)の動かぬ証拠」になってしまうものだと思います。

少なくとも、講習を実際に受けた受講者さんは、私のノウハウがどういうもので、どのような相場で負けてしまい、どのようなチャートで勝っているかも、普通に「分かる」からです。

その上で、私は直に多くの受講者さんと実際にお会いして講習なども行っているわけですし、その受講者さんを含めた方々を対象とする「トレード状況を公開する形のセミナー」なども開催していいます。

実際、既に講習を受けて私のノウハウを熟知している方が多数、セミナー会場に足を運んでいるわけですから、仮にこのブログなどで嘘を言っていれば「てめー、嘘書いてんじゃねーよ。」という事にもなりかねません。

>つまり、私がこのような形でブログに公開している内容は全て「揺るぎない事実」だという事です。

以上、今回は「コロナウイルスの影響で生じたビットコインの大暴落」をモデルケースとした上で『ファンダメンタルの影響が強い相場におけるテクニカル分析の有効性』について言及させて頂きました。

今回のテーマに関連する講義も他に幾つかございますので、よろしければ併せて参照してみてください。

>テクニカル分析とファンダメンタル分析の比較。

>テクニカル分析の本質について

>ファンダメンタル分析とテクニカル分析の併用について

テクニカル分析の本質に基づく「本当に有効なトレードルール」の条件とは


本講義の内容が、少しでも今後のあなたの資産運用のお力添えになれば幸いです。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。