このブログは投資、トレードの経験を十分に積んでいる方から、まだ「これから」という勉強段階にあるような初心者の方まで、かなり、幅広い層の方にお読み頂いています。

ただ、どんなに「経験」を積んでいても、実際に勝てていない状況にあるような場合は

「トレードを始めるタイミングを見誤った(早まった)」

という事であり、むしろ『そのように考えるべき』だと思います。

では「どのような段階」が、自己資金を充てる形でリアルなトレード(FX)を実際に開始しても問題はない段階と言えるのか。

今回は、そんなテーマでお届けしていきたいと思います。
 

自己資金を充てた「リアルトレードを行える段階」の考察

投資、トレードを行う上で「絶対に避けるべき事」は『損をする事』に他なりません。

もちろん、投資やトレードを行っていく上で「一時的な損失が伴う状況」は付きものですし、そのような損失を完全に回避していく事は不可能だと思います。

ですが、投資やトレードでは資金そのものが収益そのものを左右していくため

「避けられる損失は徹底して避けなければならない」

というのが、1つの「鉄則」であり、成功している投資家、トレーダーほど、この鉄則を厳守しています。

仮に「有効なトレードノウハウ」を自分のモノにした際、その後、トレーダーとして実際に稼ぐ事ができる「生涯賃金」は、その時点の「資金額」に大きく左右される事になるからです。

▼ 世界一の投資家、ウォーレン・バフェットの先立つ運用資金は約1万ドル。

世界一の投資家として知られるウォーレンバフェットの総資産は日本円で「約10兆円(2020年時点)」と言われていますが『先立つ資金は1万ドル(110万円ほど)だった』と言われています。

ただ、もしも先立つ運用資金が、その10倍の10万ドルだったなら、その運用資金でバフェット氏が全く同じ投資を行っていれば、現在の総資産は10倍の「100兆円」になっていたかもしれません。

逆に、先立つ運用資金が10分の1の1000ドルだったなら、現在の総資産はその10分の1の「1兆円」だった事になります。

ただ、ウォーレン・バフェットの投資手法は「複利運用」が基本のため、実際は単純計算の10倍以上、10分の1以上の差が出ていたと考えられます。

もちろん、これはあくまでも「仮定」の話でしかありませんが、投資、トレードの世界では、誰もが、それなりの「成功」を志している事は間違いないと思います。

故に、その「成功」が、現実のものになる事を「前提」とするなら『先立つ運用資金はあればあっただけ、その後のリターン(生涯賃金)も大きくなる』という事です。

よって、先立つ運用資金は、投資家、トレーダーとしての「成功の度合い」を左右するため、有効なノウハウをモノにする前段階において、先立つ資金を目減りさせてしまう状況は避けなければなりません。

故に、自己資金を充てたトレードを行うべき段階は、

『確固たる有効なトレードノウハウを確立した(モノにした)段階』

であり、そのためには、まず自分自身が、以下のような段階に至っておく必要があります。

『確固たる有効なトレードノウハウを判断できる段階』
『確固たる有効なトレードノウハウをモノにできる段階』

有効なトレードノウハウを1から確立していく道筋を辿る場合においても、すでに確立された有効なノウハウを習得していく道筋を辿る場合においても、

「自分自身でそれを判断できる段階」
「自分自身がそれをモノにできる段階」

これらの段階に自分自身が至っていなければ、そもそもの前提として、有効なノウハウを自分のモノにする事もできないからです。
 

まずは「有効なトレードノウハウを判断し、習得できる段階」を目指す。

その上で、実際に有効なトレードノウハウを判断できる段階、そして、それを自分のモノにできる段階を具体的に示すなら、

・トレードのリスクを本質的に理解できている
・レバレッジのリスクを本質的に理解できている
・損切りの重要性を本質的に理解できている

上記の3つを本質的に理解できているかどうかが、その最低ラインになると思います。

いずれもリスクや損失の方向に視点を向けたものですが、これらの「本質」を理解できていれば、ノウハウを1から確立していく場合においても、すでに確立されているものを実用していく場合においても、

・そのノウハウの長期的な有効性とリスク
・見せかけの有効性と実質的なリスク

などは十分に判断できる段階に至っていると考えられます。

最低限、そこが判断できていれば「自己資金を充てたトレードで大きな損失を伴う」という最悪の事態は十分に「避けられる」という事です。

ただ、トレードやレバレッジのリスク、損切りの重要性などは、かなり表面的な理解のみに至った段階で「分かったつもり」になっているトレーダーが多い傾向にあります。

まさに、これらを「本質的に理解できていないトレーダー」が、長期的な有効性に乏しいノウハウや見せかけの有効性を見抜く事ができないないまま、

・高いリスクが伴うトレードノウハウ
・損切り基準が不十分なトレードノウハウ

などに資金を投じてしまい、大きな損失を生んでしまっている傾向にあるという事です。

▼ 投資系「情報商材」とそれをアテにしてしまう「購入者層」の実情。

それこそ「情報商材」などを介して公開されいるノウハウやツールなどはに手を出してしまう方々は、

・長期的な有効性が伴うリスクヘッジが徹底されたノウハウやロジック
・見せかけの有効性を演出していただけのハイリスクなノウハウやロジック

これら「判断」や「見極め」がそもそも『出来ない段階』で、そういったノウハウやツールに手を出してしまっている傾向にあります。

少なくとも、投資関連のノウハウやツールを提供している情報商材は、その販売ページに書かれている内容や、そこで示されているロジックやパフォーマンスを目にした時点で、

・見せかけの有効性を演出している事が明らかなノウハウ(ツール)
・破綻が目に見えているノウハウ(ツール)

これらの判断は十分に出来る余地があります。

また、そのような情報商材にお金を出してしまったとしても、実際のトレードルールやロジックを確認した時点では、さすがにそこに気付く事ができるようなものがほとんどです。

ですが、そういった情報商材を手にしてしまう方々の大多数は、トレードやレバレッジにおけるリスクや損切りの重要性を、表面的にしか理解していない傾向にあるため、

・販売ページのロジック、パフォーマンスの破綻や矛盾
・トレードロジックの明らかな欠陥、リスク

などに気が付く事ができず、そのような情報商材に手を出し、そこから更に実際のトレードでも大きな損失を生んでいる傾向にあります。

トレードを行うべきではない段階 = 有効なノウハウを判断できない段階

まさに、このような段階でトレードを始めてしまい、本来であれば避けられる損失を、その知識不足、理解不足が招いてしまっているということです。

自己資金を充てた「リアルトレードを行える段階」の考察。まとめ

結論として、自己資金を充てたトレードを行うべき段階は、

『確固たる有効なトレードノウハウを確立した(モノにした)段階』

であり、そのためには、まず自分自身が、以下のような段階に至っておく必要があります。

『確固たる有効なトレードノウハウを判断できる段階』
『確固たる有効なトレードノウハウをモノにできる段階』

そして、この段階に至っているかどうかの1つの基準となるものは、

・トレードのリスクを本質的に理解できている
・レバレッジのリスクを本質的に理解できている
・損切りの重要性を本質的に理解できている

この3つを本質的に理解できているかどうかであり、実際に、これらを本当の意味で「理解」する事ができている段階にあれば、

・長期的な有効性が伴うリスクヘッジが徹底されたノウハウ
・見せかけの有効性を演出していただけのハイリスクなノウハウ

これらの「判断」や「見極め」も十分にできる段階にあるはずです。

あとは、その前提に沿った有効なノウハウの確立を目指すか、その前提条件をクリアしているノウハウの習得した上で、そのノウハウに沿って実際にトレードを行っていけば良いという事です。

今回の講義で言及した、トレードやレバレッジのリスクや損切りの重要性などについては、以下のブログ講座で、それぞれの本質的な視点を追及しています。

投資、トレード、FXにおけるリスクの「本質」と「正体」

FX、トレードにおける「コツコツドカン」のパラドックス。

損切りルール(ロスカット)と利確ルール(利食い)の適正比率。

これらのブログ講座も、是非、併せて参考にしてください。

 
以上、本講義では「自己資金を充てたリアルトレードを行える段階」について言及させて頂きました。

今回のテーマに関連する講義が幾つかございますので、こちらも是非、参考にして頂ければと思います。
 

>投資、トレードで成功するためにまずやるべき事、学ぶべきこと

>投資、トレードの成功に必要不可欠なのは理論(知識)か経験か。

>初心者が「まず稼ぐ事」に適した『トレードスタイル』の考察。
 

本講義の内容が、少しでも今後のあなたの資産運用のお力添えになれば幸いです。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。