このブログでは「テクニカル分析の追求」をメインテーマとしていますが、テクニカル分析には、それが『有利な市場』と『不利な市場』が存在します。
その「違い」の決定的な要因は、相場における『ファンダメンタルズの影響力』であり、その影響力が強い相場ほど、テクニカル分析の有効性は薄くなります。
要するに、相場の値動きに強い影響を与えているのが「ファンダメンタルズ」なのか「テクニカル」なのかで、テクニカル分析の有効性が変わってくるという事です。
その点において、私は兼ねてからファンダメンタルズの影響がほぼ無いに等しいのが「ビットコイン」の相場であるという事を以下のような記事を介して言及しています。
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その上で、今回の記事では多くのトレーダーがファンダメンタルズに基づく相場の判断材料として重要視している「米国雇用統計」が、実際の相場に及ぼす影響を比較してみたいと思います。
ファンダメンタルズ(米雇用統計)が各相場へ及ぼす影響を比較してみた。
米国雇用統計は、アメリカの雇用状況(失業率、就業率など)を統計したもので、ファンダメンタルズ分析において、多くのトレーダーが重要視している経済指標の一つです。
その発表と共に、その発表内容が相場に大きく影響を及ぼす事も多いため、実際に多くのトレーダーが、この経済指標、および、その発表時刻における相場の動向に注視する傾向にあります。
テクニカル分析に基づくトレードを行っているFXトレーダーでも「米雇用統計の発表時刻前後は売買を行わない」といった対策を取っているケースも少なくありません。
米国雇用統計は、1カ月に1度、各月の第1金曜日の21時30分(日本時間※夏時間)に米国労働省が発表しています。![]() 上記のように証券会社のサイト上に公開されている「経済カレンダー」などでも、米国の雇用統計の発表は「最重要な経済指標」という位置付けになっているわけです。 |
その上で、この記事を書いている2022年7月の雇用統計の発表(7月8日21時30分)前後における、以下、3つの相場の値動きを比較していきたいと思います。
・ドル円(USD/JPY)※為替相場 ・ビットコイン(BTC/JPY)※仮想通貨 ・ゴールド(XAU/USD)※金相場 |
米国雇用統計と為替相場(ドル円)
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こちらは為替相場(ドル円相場)における米国雇用統計の発表前、および、発表後30分間の値動きにあたる1分足のチャートです。
雇用統計発表前までの値動き(ボラリティ)に対して、雇用統計発表後の値動きが格段に大きくなっている事は一目で分かると思います。
この時の値動きが、直近の値動きに対してどれくらいの変動率にあたるかという点で「雇用統計発表前24時間の値動きにおける最高値と最安値」は以下のようになっていました。
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雇用統計の発表前、24時間の値動きの範囲は最高値が「136.1円」に対して最安値が「135.3円」ですから、その変動幅(ボラリティ)は0.8円ほどでした。
このような相場が以下の通り、雇用統計発表から、わずか30分で135.7円から136.5円まで、同じく0.8円の変動が伴う形になっていた事が分かります。
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直近24時間の相場における最高値から最安値までに相当する値動きが「雇用統計」という経済指標(ファンダメンタルズ)によって、わずか30分ほどで引き起こされる形になったわけです。
▼ 為替相場の予測に「経済指標の分析」は必要不可欠。上記の通り「米国雇用統計」は、その発表と同時に、為替相場に大きく影響を与えるため、このような相場は、それまでの相場の動向や分析が、ほぼ役にも立たないのが実情です。 |
米国雇用統計とゴールド(金)の値動き
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続いてこちらは金相場(ゴールド)における米国雇用統計の発表前、および、発表後30分間の値動きにあたる1分足のチャートです。
こちらも為替相場と同様に、雇用統計発表前までの値動き(ボラリティ)に対して、雇用統計発表後の値動きが格段に大きくなっている事が一目で分かります。
この時の値動きが「直近の値動き」に対してどれくらいの変動率にあたるかという点で「雇用統計発表前24時間の値動きにおける最高値と最安値」は以下のようになっていました。
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雇用統計の発表前、24時間の値動きの範囲は最高値が「1749ドル」に対して最安値が「1733ドル」ですから、その変動幅は16ドルほどでした。
このような相場が以下の通り、雇用統計発表から、わずか30分で1729ドルから1742ドルまで、13ドルほどの変動が伴う形になっていた事が分かります。
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つまり、直近24時間の相場における最高値から最安値までの16ドルもの値動きに対して、雇用統計の発表後から、わずか30分で、その8割に相当する13ドルもの値動きが伴う形になったという事です。
金の相場も、為替相場ほどではありませんが、上記のように「雇用統計」などのファンダメンタルズ要因に影響を受ける場合があります。 為替相場ほど、その頻度、度合いは高くないため、ある程度はテクニカル分析を有利に行える相場となっていますが、やはり「雇用統計」などの重要な経済指標の影響は免れないという事です。 |
米国雇用統計とビットコインの値動き
続いて、以下はビットコインの相場における「雇用統計発表前の相場」と「雇用統計発表後30分間の相場」にあたるチャート(5分足)です。
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雇用統計発表前の相場の変動(ボラリティ)に対して、雇用統計発表前後の相場の変動にさほど変化がない事は一目瞭然ではないかと思います。
雇用統計の発表前、24時間の値動きの範囲は最高値が「305万円台」に対して最安値が「276万円台」ですから、その変動幅は29万円ほどでした。
この変動幅に対して、、雇用統計の発表から30分間の相場で生じたビットコインの相場変動はわずか4万円ほどで、もはや「雇用統計は相場にほぼ影響を与えていない」と言えるレベルだと思います。
為替相場や金の相場は「雇用統計の発表」によって、それまでの相場の変動範囲を度外視するような明らかな変動が伴ったものの、BTC相場には、そのような値動きが、ほぼ見受けられなかったという事です。
「ビットコインの相場」は、ほぼ経済指標の影響を受けない。
このようにビットコインの相場においては、雇用統計などの経済指標の影響で、そこまで大きく変動するような事はほとんどありません。
故に、あらゆる経済指標をほぼ無視する形で、テクニカル分析のみに頼る相場分析を行っていくだけでも、十分に相場を攻略し続ける事ができます。
むしろ、ファンダメンタルズ分析を度外視した「テクニカル分析のみによる相場分析で勝ち続けたい」のであれば、その対象はビットコインの相場のみとするべきではないかと思います。
それこそ世の中の多くのトレーダーがテクニカル分析で「勝てていない」のは、ファンダメンタルズの影響が最も顕著な為替相場を対象とするFXを行っているからに他なりません。
テクニカル分析による相場の予測が最も「不利」と言っても過言ではないような相場を対象としている事が、決定的な敗因に他ならないという事です。
故に私は2020年までは、ツイッターを介して為替相場の予測も行っていましたが、今現在はゴールドとビットコインの相場のみを対象とする形で自らのトレードポイントを公開しています。
テクニカルトレードと統計心理学、管理人Yのトレード公開用ツイッター また、その「頻度」としても、経済指標などのファンダメンタルズを度外視する形で勝ち続けられる「ビットコイン」を対象とする情報公開(投稿)が大半を占めています。
やはりテクニカル分析で圧倒的に「勝てる相場(負けない相場)」は、私がツイッターを介して実証し続けている通り、ビットコインの相場に他ならないという事です。 |
以上、この記事では多くのトレーダーが「ファンダメンタルズに基づく相場の判断材料」として重要視している米国雇用統計が、実際の相場に及ぼす影響を比較させて頂きました。
今回のテーマに関連する講義も幾つかございますので、こちらも是非、参考にして頂ければと思います。
>テクニカル分析による相場の予測が最も有効なマーケットについて
>株、為替(FX)、仮想通貨、どの相場(市場)が最も稼ぎ易いのか
>ビットコインの相場が投機(トレード)において有利な3つの理由
本講義の内容が、少しでも今後のあなたの資産運用のお力添えになれば幸いです。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。