今の時点で言える「仮想通貨バブルのピーク」は2017年の終わり頃で、以下の通り、その主軸通貨であるビットコインは1枚230万円を超えるレートで取引されていました。
ただ、ごちらでも分かる通り、その翌年、2018年にはビットコインのレートは1枚30万円台まで下落し、そこからは100万円前後を推移する値動きが続いている状況にあります。
このようなビットコインの値動きと共に2018年の下落相場では、
「仮想通貨はもう終わった」「もう仮想通貨では稼げない」
といった事を言っていた人も多く、一時は、そのまま10万円台を割り込むという見方もありました。
ですが、翌年2019年には、再び150万円台までレートを戻した時期もあったわけです。
こうしたレート(相場)の乱高下がある中、仮想通貨やビットコインに対する、その筋の専門家や投資家達の意見、見解も様々で、
「仮想通貨は、まだまだこれからだ」「2030年頃には1枚100万ドルを超える」
このような明るい見通しを持っている人もいれば、当然、このような見解とは真逆の意見を示しているような人もいます。
では、今後、ビットコインや他の仮想通貨を「投資」の対象としていく事は、いわゆる『資産運用』の観点において、どうなのか。
今回は、そんな『ビットコインや他の仮想通貨を投資の対象にする事』について言及していきたいと思います。
このブログは、相場における「テクニカル分析」をメインテーマとしていますので、今回の記事は、その「ブログの趣旨」とは、若干、外れたものになります。 ただ、私の主な資産運用(トレード)の対象は「ビットコイン」であり、また、この記事を執筆している2月10日時点で約1000万円相当を「保有」している状況でもあります。 ※2月10日BTCレート換算(1BTC約111万円):1180万円相当 上記のようなビットコインの保有状況なども踏まえて『私が仮想通貨やビットコインを投資対象としてどう見ているのか』といったところに興味があれば、お付き合いください。 |
仮想通貨、ビットコインを「投資」の対象とするべきか否か。
ここでまず明確な線引きをしておきたいのは、ここで言う「投資」と、それに対する「投機」の違いです。
どちらも「資金を何かの対象に投じて(換えて)増やそうとする行為」に違いはありませんが、一般的な定義の上でも、これらには以下のような違いがあります。
投資:将来的な価値の上昇や利回りなどを目的として長期的に資金を投じる行為 投機:相場の変動を利用して利益を得る事を目的に短期的に資金を投じる行為 |
これらの定義の上で、ここで言及していくのは、あくまでも仮想通貨やビットコインを『投資』の対象とする事についてであり、後者の『投機』は、いわゆる「デイトレ」などが該当します。
投資と投機の違いなどについては、別途、これらを詳しく言及している記事がありますので、こちらも併せて参考にしてください。 >投資とトレード(投機)の違いとメリット、デメリット |
この前提(定義)の上で、私は基本的に「テクニカル分析」に基づく形で、短期的な値動きを予測し、それによって利益を追求しています。
よって、私がやっている事はあくまでも『投機』です。
そして、その『投機』をビットコインの「相場(値動き)」を対象に行っているため、ビットコインそのものの将来性や、将来的な価値には、基本的には目を向けていません。
少なくとも、ビットコインや他の仮想通貨への「投資」を自信を持って決断できるほどの「見解」や「見通し」は持ち合わせていないため『その将来性や、将来的な価値は分からない』というのが率直なところです。
ですが、仮想通貨がすでに「通貨」として、その価値が十分に認められている以上、今後それが「無くなる」という事や「無価値になる」という事は、まず無いと考えられます。
▼ 仮想通貨と法定通貨の決定的な違い。例えば「株」は発行会社の破綻によって無価値になりますし、各国が発行している「法定通貨」も、その国の破綻で無価値になる可能性が少なからずあるのが実情です。 |
よって、将来的な価値(レート)がどうなるかはともかく、それ自体が完全に「無価値」になる可能性は、株、法定通貨などよりも「低い」と言える側面があるという事です。
「無価値になる可能性は低いものの、その将来的な価値は未知数。」
これが私の率直な「見解」であり、故に、私はあくまでも「投機(トレード)」の対象としてビットコインの「相場(値動き)」を分析するようにしています。
その「将来的な価値」を分析する事は困難でも「テクニカル分析によって短期的な値動きを予測していく事は十分に可能」だからです。
そして、それが「無価値になる事は無い」という事は『常にそこには一定の価値が認められる』という事になります。
そこに一定の価値が常に認められる以上、そこには売買を伴う「相場」が存在する事になるため、ビットコインは今後も絶好の「投機」の対象で在り続ける可能性が高いというわけです。
よって、その将来的な価値が未知数である以上、私はビットコインや他の仮想通貨は基本的に『投機の対象であって投資の対象にするべきではない』と考えています。
もちろん、これも私の私見でしかないものですが、少なくとも私は、ビットコインや他の仮想通貨の将来的な金銭的価値を判断できるだけの見識を持ち合わせてはいません。
ただ、この部分で、ほぼ確定的な判断を下せる「何か」があり、そこに相応の裏付けや信憑性があるというなら、その判断の上での「投資」は何の問題も無いと思います。
ですが、そのような判断材料も無く、ただの「期待」などで、その範囲でしかないものに「投資」をするくらいなら『それ相応の判断材料を揃えられるものに投資をするべき』です。
賢明な「投資」というのは、その将来性や、その将来的な価値をしっかりと分析した上で、その分析結果に基づく形で十分に勝算があるものに対してのみ、行っていくべきだからです。
「投資」も「投機」も十分な『勝算』の上で。
結論的な事を言えば、それが「投資」であれ「投機」であれ、いざ大切な資金を投じていくのであれば、そこには十分な『勝算』が無ければいけません。
その上で、仮想通貨やビットコインにおいては、その「将来的な価値」という点では未知な部分が多過ぎるため、少なくとも私は、そこに十分な勝算を見出せるだけの投資判断は下せない状況です。
ですが、その「値動きそのもの」を対象とする『テクニカル分析』の範疇であれば「短期的な価値の変動(値動き)」は十分に予測していく事が出来ます、
故に「投資」ではなく「投機」の対象にするのであれば、そこに十分な『勝算』を見出せるわけです。
実際にその「レートの変動(値動き)」を十分に予測できているからこそ、私はその「投機」によって、ツイッター、ブログなどで公開しているだけのリターンを実現できているわけです。 >Twitterによる公開トレードの勝率、パフォーマンス一覧 |
よって、もしも現時点で、ほぼ無根拠に等しい「期待」のみで、ビットコインや他の仮想通貨を漠然と保有し続けているようなら、それはただ「運」に身を任せてギャンブルを行っているのと何ら変わりません。
そんな運任せで保有しているビットコインのレート変動に一喜一憂していくくらいなら、テクニカル分析などを勉強して『その値動きに沿った投機を行っていく方が遥かに合理的』かと思います。
それこそ私が利用している「bybit(バイビット)」という取引所なら、保有しているビットコインを元手にビットコインを増やしていく形で「投機(トレード)」を行っていく事ができます。
この「bybit(バイビット)」については、別途、その使い方やビットコインの入出金の流れなどを解説している記事もございますので、併せて参考にしてください。 >bybit(バイビット)の入出金の流れ、使い方について |
ビットコインの将来的な価値(値上がり)を期待するのであれば、その「投機」によって、その保有数を増やしておけば、いざ実際に価値が上がっていった際、より大きなリターンを得られる事になります。
それこそビットコイン、1枚あたりの価値が今後、10万ドル(1000万円)強いては100万ドル(1憶円)になっていく可能性も無いとは言い切れません。
私自身、そうなる可能性もゼロではないと考えているため、ビットコインを原資とする「投機」で増え続けていくビットコインは、基本的にそのまま保有し続けているわけです。
(その「元手」は、言っても当時のレートで100万円ほどだったビットコインを1枚分なので。)
▼ ビットコインの投資および保有をノーリスクにする方法ちなみに先ほどご紹介した「BITMEX(ビットメックス)」を利用すれば、ビットコインへの投資や、その保有における「リスク(損をしてしまう可能性)」を実質的に「回避」する事ができます。 |
以上、本講義では『仮想通貨、ビットコインを「投資」の対象とするべきか』を、私なりの見解を前提に言及させて頂きました。
今回のテーマに関連する講義も他に幾つかございますので、よろしければ併せて参照してみてください。
>株、為替(FX)、仮想通貨、どの相場(市場)が最も稼ぎ易いのか
>仮想通貨、ビットコインFX、各取引所の比較と選び方について
>bybit(バイビット)の取引手数料と入出金の流れ、使い方について
>ビットコインの投資、保有を「ノーリスク」にする方法
本講義の内容が、少しでも今後のあなたの資産運用のお力添えになれば幸いです。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。